文献紹介のページを更新いたしました(2026年1月掲載)
妊娠高血圧腎症中等度リスクは発症予測能が低く、アスピリン投与が非特異的に推奨
Key Point
本研究は、米国予防医療専門委員会(USPSTF)の妊娠高血圧腎症リスク評価と低用量アスピリン予防の臨床的有用性を、検討した前向きコホートで検証したものです。対象の約89%がUSPSTF基準では「リスクあり(中等度または高リスク)」に分類され、特に中等度リスク群が全体の70%を占めています。しかし、実際にアスピリン予防が推奨されたのは全体の43%にとどまり、特に中等度リスク群では37%と低率でした。妊娠高血圧腎症の発症率は、低リスク3.0%、中等度10.5%、高リスク23.5%と段階的に上昇した一方で、中等度リスク因子の多くは単独では発症予測能が乏しく、発症リスクを有意に高めたのは、既往歴や慢性高血圧などの高リスク因子であり、中等度因子は臨床的に非特異的で予防対象の選別に十分寄与しないことが示されました。以上より、現行USPSTF基準は大多数をリスクありと判定するものの、中等度群における実用性は限定的であり、より個別化評価の必要性が示唆されました。
この報告の内容はアスピリン予防投与の実際の臨床での使用感覚と一致している印象です。