文献紹介のページを更新いたしました(2025年3月掲載)

抗リン脂質抗体症候群の診断基準に当てはまらないaPL陽性症例の管理は?
Key Point
抗リン脂質抗体症候群の診断基準は2023年のACR/EULARのAPS分類基準で改定されました。以前の基準である「2006年Sapporo基準シドニー改変」と比較し、診断時血液データ(血小板減少)や心弁膜症、微小血管障害などのスコアが高く、習慣流産などの産科特異的な所見のスコアが低く設定されています。
新基準でAPSの確定診断がより困難になる中で、我々が実臨床で出会う『APSと診断は出来ないが産科的既往のあるaPL陽性症例』において、どの程度産科的リスクがあり、どのように管理を行うべきか、は重要な課題です。