文献紹介のページを更新いたしました(2025年2月掲載)

妊娠授乳関連骨粗鬆症(PLO)に対する治療介入は?
Key Point
妊娠授乳関連骨粗鬆症(PLO;Pregnancy- and lactation-associated osteoporosis)をご存知でしょうか? 妊娠や授乳に伴う骨粗鬆症のことです。PLOが原因で骨折を起こる方々がおられます。決して多くの方が発症するわけではないですが、妊娠中や産後に発症つまり骨折することで、骨折による疼痛のため、これから出産や育児をするといったタイミングでADLが大きく損なわれます。母体の健康管理の1つに“骨”という臓器も一緒に考えてみてください。
PLOの椎体骨折をまとめた既報では、173例のうち初回妊娠は149例が最多で複数回妊娠よりも多く、妊娠後期3か月と産後3か月以内の発症が多い、また、多く骨折した椎体レベルはTh12、L1、L2で全体の約3割を占めたとされています1)。PLOについて原因や危険因子など不明な点が多く、最適な治療についても確立していません。
今回、PLOに対する治療介入を比較した統計学的レビューが報告されましたので、ご紹介いたします。