文献紹介のページを更新いたしました(2024年12月掲載)
JAK阻害薬フィルゴチニブの男性妊孕性への影響
Key Point
フィルゴチニブは、ラットおよびイヌを対象とした非臨床試験において、精巣毒性が確認されているが作用機序は明らかではない1)。一方で、他のJAK阻害薬には非臨床の精巣毒性に関する報告はない。
このような背景から、ヒトの男性に対してフィルゴチニブが精巣毒性を有するか調べることは臨床的に意義が高い。今回紹介する論文において炎症性疾患(炎症性腸疾患、リウマチ性疾患)を有する男性を対象にフィルゴチニブの投与が精液パラメータや性ホルモンに与える影響の評価がなされた。