お知らせ
News

運営情報

文献紹介のページを更新いたしました(2023年11月掲載)

文献紹介のページを更新いたしました(2023年11月掲載)

定期的な経過観察を受けている抗SSA/Ro抗体陽性妊娠における先天性心ブロック発生頻度は既報より低い可能性


Key Point


新生児ループスは、抗SSA/Ro抗体の経胎盤通過によって引き起こされる先天性疾患です。その最も重篤な症状である先天性心ブロック(CHB)の発生率は、これまでの報告で15%と幅があります1,2)。本研究では、抗SSA/Ro抗体陽性妊婦を対象とし、妊娠第16週から第24週まで毎週胎児心拍数の評価を行った際の、CHBの有病率を明らかにしました。その結果、CHBの有病率は以前の報告よりはるかに低く1/314(0.3%)でした。本研究の参加者の大多数がプレコンセプションカウンセリングを受けていたことから、もともと基礎疾患の厳重なコントロールを受けていたことが、妊娠中の厳重な経過観察と共にCHBを含む有害な妊娠転帰のリスクを低減する可能性があるのではないかと筆者らは考察しています。これらの知見は、妊娠を希望する抗SSA/Ro陽性患者のプレコンセプションカウンセリングに役立つ可能性があり、また集学的チームによる妊娠期間中の定期的かつ厳重な経過観察が有害事象のリスクを最小限に抑えるために重要であることを示唆しています。


詳細はこちらからご覧いただけます