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文献紹介のページを更新いたしました(2023年10月掲載)

文献紹介のページを更新いたしました(2023年10月掲載)

出生前の葉酸サプリメント摂取は、児の神経発達に良い影響を与える可能性がある


Key Point


母性内科にかかわるメディカルスタッフは、患者の妊娠の可能性について問診し、その可能性があれば妊娠前(1-2ヶ月以上前)から葉酸サプリメントの摂取(400-800μg/日)を推奨して欲しい。妊娠前からの摂取でないと児の神経管閉鎖障害は予防できない。その一方で妊娠前から出生前まで継続的にFA摂取をした場合には、さまざまな周産期アウトカム(流産、常位胎盤早期剥離、妊娠高血圧腎症、早産、低出生体重児、産後うつ、児のIQ上昇)を改善することが報告されている。今回の文献報告では、出生前のFAサプリメント摂取が児の神経発達に良い影響を与える可能性があるが、FAの過剰摂取(1g/日以上あるいは5mg/日以上)は負の影響をもたらす可能性があることについて解説する。以上のことを考えると、妊娠が発覚してからでもFAサプリメントを妊娠12週以降から出生前まで継続摂取することで、いくつかの周産期アウトカムが改善される可能性がある。


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